整数論の歴史はギリシャにさかのぼって古い。本書は整数の源泉ともいうべき不定方程式をめぐって理論の展開を試みる。代数的整数論の基礎の部分を丁寧に説明し、研究成果への指示にも親切である。扱った題材と叙述形式は類を見ない特色を持つ。
上巻 合同式/分解形式による数の表現/整除の理論
下巻 局所的方法/解析的方法/代数的補足/問題略解