モース理論は1930年代に誕生したが、20世紀後半になって急速に発達した分野、大域解析学・トポロジー・微分幾何学・無限次元多様体に広く適用されるようになり、さらに1980年以降は理論物理学にもその応用を見いだすようになった。
フィールズ賞受賞者でもある著者による明快な講義のみずみずしさはいまも失われておらず、本書を読む人に20世紀後半の新しい数学の雰囲気を伝えてくれる。