|
目次
序論:森林火災,フラクタル構造をした油田,拡散
クラスターの数
クラスターの構造
有限サイズスケーリングと繰り込み群
伝導度と他の動的性質
ウォーク,ダイナミックス,量子効果
熱相転移への応用
まとめ:A 数値的な手法・
B 次元に依存する近似法 |
|
パーコレーションは、物理学の中で最も幅広い現象に適用されるパラダイムである。本書は、世界的に評価の高いパーコレーション理論の教科書であり、著者によっていくつかのデータが最新のものに改めらている。
スケーリング理論を基本的視点として、基礎から最先端に至る内容を統一的に記述した本書は、パーコレーションを学び、応用する学生や研究者の必読の書である。
まずパーコレーションの基本的概念が応用例と共に説明され、初学者には格好の導入となっている。ついでクラスターの構造と性質が詳しく論じられ、パーコレーション転移の特徴が説明される。さらに、有限サイズスケーリングと繰り込み群に基づく最新の理論が展開される。
本書後半では、動的性質に焦点が当てられ、マルチフラクタル概念の導入、連続系などへの応用、インベージョンパーコレーションなど動的過程の様々な問題が議論される。
最後に、熱相転移における液滴模型とパーコレーションの関係が詳しく論じられ、類書にない特徴となっている。
本書には、シミュレーションのプログラムも与えられ、また演習問題が与えられているので、講義のテキストや輪講用の教科書として最適である。
|
|
ISBN 978-4-8427-0298-8
定価 (本体4,300円+税)
|
|
|