「自然世界の高分子」

物理現象から生命の起源まで


A.グロスバース,A.ホホロフ 著  田中基彦,鴇田昌之 監修 

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古書



         
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  1. 巨大な分子の世界の物理学
  2. 高分子はどのように見える?
  3. 高分子はどのように作られる?
  4. 多様な高分子物質
  5. 自然界の高分子
  6. 単純な高分子鎖の数学
  7. 高弾性の物理学
  8. 排除体積の問題
  9. コイルとグロビュール
  10. 球状タンパク質とフォールディング
  11. 結ぶか結ばざるか
  12. ゲルそしてスマートゲル
  13. 高分子液体のダイナミクス
  14. フラクタル
  15. 高分子,進化そして生命の起源



 

原題:Giant Molecules -Here, There, and Everywhere-, 2nd Edition
 

私たちの身の回りに普遍的に存在する合成高分子、そしてタンパク質や核酸など生命をつかさどる生体高分子におよぶ、高分子物質に関する現代物理学的な視点からの総合的入門書。
高分子物性の基礎から工学的応用まで、あまり難しい理論の
詳細には立ち入らず解説されている。また、高分子科学の発展の歴史とその背景にある世界史との関連についての記述なども随所にみられ、著者らの博識を感じさせる著書である。この翻訳版のため、原著第2版にはないゲルの物理学の章が加筆されている。すなわち物理学を学ぶ学生のみならず、化学や生物学の初学者にも価値ある一冊である。
進んだ研究者にとっては高分子科学の現在を確認未来を見渡す里程標
としてユニークな一冊となるであろう。著者のグロスバーグ教授とココロフ教授はともにリフシッツ教授の薫陶を受けたロシア出身の物理学者である。





ISBN 978-4-8427-0367-1


定価 (本体5,500円+税)