本書は、優れた実験家であるChaikin博士と卓越した理論家であるLubensky博士による「ソフト凝縮系物質」の物性物理学に関するまったく新しい教科書である。「対称性の破れ」と「秩序パラメータ」を基本概念として、ソフト凝縮系の諸相の記述と相転移の理解に焦点を当て、結晶の周期場における量子力学から出発する従来の固体物理学のテキストと相補的な視点に立つはじめての試みである。
日本物理学会誌、米国物理学会誌(Physics Today)の書評でもとりあげられ、好評を得ている。