定評のあるゴールドスタインのテキスト「古典力学」は第3版が出され、第2版が大幅改訂・増補された。ブラックホールなどを扱う宇宙論の基礎となる一般相対性理論への入門が解説されている。またカオス挙動やフラクタル図形の基本を理解するための章が付け加えられた。
各章末に掲げられた問題も第2版より約40題増え、341題に達している。それらすべてに解説を試みたのが本書である。
コンピュータの発達に伴い、適当なプログラムを用いて数値や画像や数式を処理する問題も新たに現れた。本書を賢く利用すればテキストの理解を助け、途中で挫けそうな人を励まし、また独学の人の志を支えるであろう。テキストを読み、理解度を試すために章末問題を自力で解き、本書でその答案を点検することにより、物理学の基礎をなす古典力学の諸概念に習熟するであろう。 |